20年間貿易商社に勤務、化粧品・機械・工具・医療機器・環境製品・子供用品など、幅広い商品の輸入・輸出に携わりました。
取引国は多岐にわたりますが、中東・アフリカとのつながりが特に深いです。

輸出業務の担当が一番長く、商品の発掘、提案、交渉、貿易書類作成、船積みに至るまで、ほぼ一人で担当。
昨今ではメーカーでも海外専任の担当者が増え、海外進出向けのセミナーやサービス、情報提供をする企業も増え、中小貿易商社としての存在意義を自問自答しながら、「柔軟性」と「幅広いネットワーク」を意識しながら、海外、国内のネットワークの拡大にも力をいれてきました。

私が担当していた中東・アフリカではまだ「MADE IN JAPAN」の品質に対する高い信頼と敬愛が存在しています。また私自身も、日本の製品やサービスに対し絶大な信頼と愛着を持っており、世界中の人々にその良さを、また製品やサービスの裏にある作り手たちの文化やストーリーも一緒に広めたいと思っています。

過去、色んな会社の方から、海外輸出にチャレンジしたいというご相談を何件も受けました。今どの段階で、何につまづいているのかをお聞きすると、「サンプルを出したいのだけれど、どうやって送っていいかわからない」「先方の会社と会ったことがないのに、この支払い条件で良いのかわからない」といった、ビジネス成立前の実務ベースのお悩みが多かったのを記憶しています。

支援や情報は確かにたくさんありますが、一方的なものが多く、それをどうやってどのタイミングで適応させていくのがベストなのかは受け手側が判断していかなければいけない。また、実務のやり方を知っている、語学堪能であっても海外進出が必ずしも成功するというわけではなく、相手の文化・商習慣への理解、交渉のコツが重要。今悩んでいらっしゃる方々に一番必要なのは「経験値」なのだと実感しました。
ローカスという会社で、自分の経験を活かしながら、皆様のお手伝いができることを楽しみにしております。